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環境ニュース[国内]

六ケ所村の使用済燃料受入れ・貯蔵施設と再処理施設本体 点検をひととおり終了、詳細評価を実施へ

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.05.21 【情報源】原子力安全・保安院/2003.05.20 発表

 日本原燃(株)は青森県六ケ所村の同社使用済燃料受入れ・貯蔵施設で起こった加圧水型軽水炉(PWR)の燃料貯蔵プール水漏水などでのトラブル対応の進捗状況報告書を平成15年5月20日付けで原子力安全・保安院に提出した。
 六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設では溶接部分の不適切な溶接が原因となり、これまで3か所で漏水が発見されている。
 対応の進捗情報報告は毎月1回提出しているもので、今回報告されたのは、使用済燃料受入れ・貯蔵施設内や再処理施設本体内の(1)PWR燃料貯蔵プールのトラブル箇所と同じ内張り金属板をもつ設備、および(2)新たに2か所で漏水が確認された燃
料送出しピットのトラブル箇所と類似した箇所の自主点検状況について。
 このうち使用済燃料受入れ・貯蔵施設内での点検では、全溶接線延長の詳細表面点検とフェライト(磁性体)量測定を完了。フェライト量異常箇所のうち、208か所でさらに、フェライト量分布測定や垂直探傷検査(表面の傷の手入れのために行った表面肉盛溶接の判定用調査)を実施したところ、47か所で計画外溶接の可能性があることがわかったほか、再処理施設本体の貯槽25基でも点検対象溶接線長のすべてについて詳細表面点検、フェライト量測定、垂直探傷検査を終了し、61か所で計画外溶接の可能性があることが確認された。
 一方、燃料送出しピットのトラブル箇所と類似した箇所についても詳細表面点検とフェライト(磁性体)量、垂直探傷検査を完了し、うち使用済燃料受入れ・貯蔵施設12基中9基の138か所で異常があるとされた。
 日本原燃はこれらの異常箇所については詳細評価を行う予定で、原子力安全・保安院も引き続き検査官に立会わせ、確実な点検実施が行われるよう監督する方針。【原子力安全・保安院】

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