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環境ニュース[国内]

美しい景観づくりめざし、「美しい国づくり政策大綱」を公表

環境一般 まちづくり】 【掲載日】2003.07.11 【情報源】国土交通省/2003.07.11 発表

 国土交通省の「美し国(うましくに)づくり委員会」は平成15年7月11日までに、美しい景観づくりのための基本的考え方や具体的な施策を示した「美しい国づくり政策大綱」をまとめ公表した。
 同省は戦後の復興期から今日までに量的には社会資本整備が整ってきたものの美しい景観づくりなど質的な面は充足されていないとの反省に立ち、「自然と調和した美しい景観を次世代に引き継ぐ」という理念を掲げ、行政として社会資本整備のめざす方向を「美しい国づくり」に転換すると決定。15年1月に「美し国づくり委員会」を設置し、今回の「大綱」の内容を検討していた。
 「大綱」は美しい国づくりのための基本的な考え方として、(1)地域の個性を重視する、(2)公共事業や建築物設置の基本目的の中に「美しさの形成」を盛り込む、(3)景観破壊が起こる前に先行して保護のための明示的措置をとる、(4)長時間にわたり持続的に取り組む、(5)良好な景観を形成することが経済的にもプラスになるような環境をつくる、(6)「良質なものを長く使う」という意識を育てる−−の7点を示した。
 また景観保護のために国土交通省が取り組むべき施策として、(一)公共事業の技術基準や事業採択基準などに景観への配慮を織り込み原則化する、(二)公共事業の中で景観アセスメントシステムを確立する、(三)景観形成ガイドラインを策定する、(四)景観に関する基本法制を制定する、(五)緑地保全や緑化を進める、(六)水辺・海辺空間の保全・再生・創出に取り組む、(七)屋外広告物規制を充実・強化する、(八)電線類の地中化を推める、(九)地域住民やNPOによる公共施設管理制度を検討する、(十)多様な主体の参加を促し人材を育成する、(十一)住環境の美観水準について指標を整備し、良質な物件が不動産市場で評価されるようにする、(十二)自治体やNPOによる地域景観の点検を支援する、(十三)保全すべき景観についてデータベースを構築する、(十四)国土交通省ホームページに景観ポータルサイトを整備し、景観に関する各種情報を収集・公開する、(十五)環境の保全・再生・創出のための技術開発を行う−−の15の施策を明らかにしている。
 このうち景観アセスメントシステムについては15年度に検討を行い、16年度に試行実施する予定。また景観に関する基本法制は平成16年度を目標に策定する予定だ。【国土交通省】

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