UNEP　「地球の保護地域2003年版」を発表

　9月9日、南アフリカのダーバンで行われたIUCN世界公園会議において、世界中の保護地域を網羅する報告書「地球の保護地域2003（Planet’s list of Protected Areas 2003）」が発表された。報告書は、世界遺産地区、バイオスフェア保護区、国立公園など、全世界102,102ヵ所の保護区をリストアップしたもので、これまでになく包括的な内容となっている。UNEP世界保全モニタリングセンター（UNEP-WCMC）が、IUCN及びその世界保護地域委員会（WCPA）と協力して作成に当たった。
　報告書では、陸上の保護区の拡大には進展が見られるものの、湖沼及び海洋での保護区は未だに少ないという現状が指摘されている。なお、同報告書の最終版は、2004年にマレーシアで開催される、生物多様性条約締約国会議で公表される予定である。【ＵＮＥＰ】