一般財団法人環境イノベーション情報機構
「太平洋系マサバ資源回復計画」を公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.10.24 【情報源】水産庁/2003.10.23 発表
水産庁は平成15年10月23日、太平洋のマサバ資源量の回復を図るため、「太平洋系マサバ資源回復計画」を作成・公表した。「資源回復計画」は悪化傾向にある日本周辺水域の水産資源の積極的な回復を図る資源管理の取組み方針として策定されるもの。
太平洋のマサバは1970年代には資源量が400万トンあり、漁獲量も1978年には147万トンのピークを記録したが、その後資源状態が悪化し、1990年には漁獲量が2万トン程度まで低下。現在も0〜1歳魚の多獲により資源が回復せず、漁獲水準は10万トンに満たない状況にある。
今回の計画は、数年間隔で稚魚が大量発生する太平洋のマサバの特性を利用し、当面大中型まき網漁業を休漁させることにより資源回復をめざす内容となっている。【水産庁】