北海道と室蘭市に１５県からのＰＣＢ廃棄物受け入れについて検討を要請

　環境省は平成１５年１１月１４日、北海道と室蘭市に対し、北海道ＰＣＢ廃棄物処理事業の事業対象地域を拡大し、ＰＣＢ廃棄物の処理体制が未整備の１５県のＰＣＢ廃棄物の受け入れを検討するよう要請を行った。
　１３年に制定されたＰＣＢ廃棄物処理特別措置法では環境事業団が国の指導のもとに、全国数箇所でＰＣＢ廃棄物の広域的な処理施設を設置し、処理事業を行うことになっている。
　これまでに北九州市、豊田市、東京都、大阪市、室蘭市の５つの自治体に処理施設の建設が決定した一方で、東北・北関東・甲信越、北陸地方では処理施設の立地のめどが立っていない。
　今回の要請はこの状況を踏まえたもので、室蘭で、北海道だけでなくこれらの地方のＰＣＢ廃棄物の処理を行うことを想定したもの。【環境省】　