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環境ニュース[国内]

地中海クロマグロ畜養事業への勧告採択 第18回大西洋まぐろ類保存国際委員会通常会合 

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.11.28 【情報源】水産庁/2003.11.27 発表

 2003年11月17日から24日にかけて、アイルランドのダブリンで第18回大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)通常会合が開催された。
 今回の会議では近年、日本企業が地中海で行っているクロマグロ蓄養事業(注1)についての懸念が各国から表明され、蓄養場の正規許可制度と蓄養場からのデータ報告制度の構築を内容とする「クロマグロ蓄養勧告」が採択された。勧告では登録されていない蓄養場のマグロは取引できないとしている。
 また、加盟国と非加盟国双方を対象とした貿易制限措置のための基準・手続を定める決議が採択されたほか、現在、東西に分けて管理されている大西洋クロマグロの資源管理の枠組みを見直す作業部会を2004年に開催すること、その結果を基に2005年に資源評価を行うことが決定した。
 このほかには2003年5月に開催された中間会合で議論が行われていた、(1)船舶登録国の義務に関する勧告、(2)漁獲物の記録に関する勧告、(3)人工衛星を利用した漁船位置追跡システム(VMS)設置に関する勧告−−の3つの勧告案が採択された。

(注1)産卵後のクロマグロを捕獲、飼育し太らせてから出荷する事業。市場に水揚げされないため、正確な漁獲量データの収集に大きな悪影響を与えると指摘されている。【水産庁】

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