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環境ニュース[国内]

日本製OFケーブルからの微量PCB検出事例138件が判明

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.02.17 【情報源】環境省/2004.02.17 発表

 環境省は平成16年2月17日、日本のメーカー6社が製造したOFケーブル(絶縁油を用いる地中送電線)設備のケーブル絶縁油から微量のPCB検出事例がみつかった、との情報提供を経済産業省から受けたと発表した。
 OFケーブルからのPCB検出は、日本のOFケーブルメーカー9社(注1)が16年2月12日に行った経済産業省への報告で判明したもので、報告にはメーカー各社によるPCB混入の実態、原因、ユーザーへの情報提供対応についての調査・検討結果も含まれていた。
 これによると、今までに判明したPCB検出事例は138件で、うち0.5〜5ppmの濃度範囲にあるものが80%強を占めていた。
 また、現在のOFケーブル工場のケーブル絶縁油を取り扱う工程には各社いずれもPCBを含まないことが確認されており、混入事例の分析結果では、PCBが規制されていなかった昭和50年以前に受け入れたOFケーブル用の鉱油が混入の要因となっていると推定。今後メーカー各社は全ユーザーに対して、PCBが混入したOFケーブル設備の取り扱いに関する技術情報や、分析機関の情報開示を積極的に行うとの方針を示している。
 なおこれらの情報提供を受けた環境省としても、経済産業省と共同して開催している「低濃度PCB汚染物対策検討委員会」でこの件の対応を検討するとしたほか、都道府県・政令市に対してこの件についての報提供を行うとした。
 さらに、関係事業者や産廃処理業者に対しては、今後廃棄しようとするOFケーブルにPCB混入が確認された場合には、事業者がPCB廃棄物として適正保管処理を行うこと、保管届出を提出することを周知、指導するよう要請した。

(注1)これまでOFケーブル設備を製造・施工していた6社と6社間の事業統合に伴い設立された新会社3社で計9社。【環境省】

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