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環境ニュース[国内]

建設中の志賀原発2号機で、溶接探傷試験の検査手続き不正が発覚

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.04.14 【情報源】原子力安全・保安院/2004.04.13 発表

 現在建設中の北陸電力(株)志賀原発2号機のプラント元請メーカーの対応に問題があると指摘した匿名の投書に対する、北陸電力側の調査結果が平成16年4月12日に公表されたことに基づき、(財)発電設備技術検査協会は、この調査の過程で判明した溶接検査の合格証発行手続未完了案件について、16年4月13日付けで、原子力安全・保安院に報告を行った。
 匿名の投書は、「原子炉格納容器内の小さな機器に対し、休日に溶接部分の浸透探傷試験をしていた」ことを問題点の1つとして指摘していたが、北陸電力側の説明では、多くは北陸電力に事前に作業内容が提出されている計画的な検査だった。
 しかし、二次下請である素材加工メーカーが第三者検査機関である発電設備技術検査協会に依頼して実施していた15年8月30日の浸透探傷試験のみについては、北陸電力が実施を把握していなかった。
 協会の報告によると、15年8月30日の試験は溶接施工工場での浸透探傷試験で実施漏れがあった部分について行ったもので、検査結果は良好だったという。しかし実施漏れをごまかすために、検査日を溶接施工工場での試験に遡った日と偽って記録したため、適正な検査合格証発行手続きも取られていなかったことが今回判明した。
 協会では検査を再実施するとともに、協会内部の検査体制の点検、チェック機能の強化、検査員に対する教育などを再発防止策を講じると報告している。
 なおこの報告に対して、保安院としては、改めて(1)8月30日の検査の事実関係、(2)溶接検査に対する改善策、(3)再発防止対策を報告するよう要請した。【原子力安全・保安院】

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