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環境ニュース[国内]

旧日本軍化学兵器遺棄案件の化学兵器禁止条約対応状況を公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.04.20 【情報源】外務省/2004.04.19 発表

 外務省は日本国内で旧日本軍の老朽化化学兵器が廃棄され、問題となっている件について、化学兵器禁止条約に基づいた対応状況をまとめ、平成16年4月19日に同省ホームページに掲載した。 
 掲載されているのは(1)2002年9月に、神奈川県寒川町のさがみ縦貫道工事現場(旧日本軍相模海軍工廠跡地)でびらん剤・マスタードと催涙剤・クロロアセトフェノン入りのビールびんが発見された件、(2)2003年4月に、神奈川県平塚市の「平塚第2地方合同庁舎」工事現場(旧日本軍相模海軍工廠跡地)でシアン化水素入りガラスびんが発見された件、(3)2000年11月から、2003年8月までに福岡県の苅田港(かんだこう)付近海底で、化学弾の可能性がある爆弾500発以上の存在が確認された件、(4)1996年10月に、北海道屈斜路湖湖底から26発の化学兵器が発見された件、(5)1999年3月に広島県竹原市大久野島(おおくのじま)の南側防空壕跡から、くしゃみ性の化学物質を充填した有毒発煙筒が発見された件、(6)2003年3月に、茨城県神栖(かみす)町の井戸水から、くしゃみ剤に由来するとみられる有機ヒ素化合物・ジフェニルアルシン酸が検出され、住民の健康被害が確認された件−−の6件。
 屈斜路湖と大久野島の件は化学兵器禁止機関(注1)に届け出後、同機関が廃棄完了を確認ずみ、寒川町と平塚市の件は同機関に申告済み、苅田港と神栖町の件は化学弾の存在が特定されていないため、同機関にはまだ申告されていないという。

(注1)略称:OPCW。化学兵器禁止条約に基づき設置された国際機関で、化学兵器やその生産施設の廃棄進捗状況の査察や、毒性化学物質を扱う産業施設への査察を行っている。本部・オランダハーグ市。【外務省】

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