一般財団法人環境イノベーション情報機構
メダカやドジョウの生息環境改善へ 河川整備と農業水路整備の事業連携手引書まとまる
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.04.30 【情報源】農林水産省/2004.04.28 発表
農林水産省と国土交通省は平成16年4月28日までに、「身近な水域における魚類等の生息環境改善のための事業連携方策の手引き」をまとめ、公表した。メダカやドジョウなど身近な魚類の生息環境を改善するための取組みとしてはこれまで、農業政策としては環境との調和に配慮した農業水路整備、河川管理政策としては取水堰など河川横断施設の魚道整備などが行われてきた。
しかし、取組みが別々に進められる場合が少なくなかったことから、一方で生息環境整備改善が進められても他方では従来のままの環境が残り、河川と水田・農業水路の両方に生息する魚類にとっては改善度が十分なものとなっていなかった。
このため、2省は14年度からこれらの身近な魚類生息環境改善のためにどのように事業連携を行っていくか検討を行っていた。
今回の「手引き」は、荒川、小貝川、菊池川をモデル河川として、実際に工事を行ったり生物調査を行うことにより、事業連携の効果や事業調整のポイントなどを明らかにするとともに、その結果を踏まえて、河川と水田・農業水路間の魚類生息環境の改善に向けた基本的考え方や目標設定、具体的改善手法、連携事業における課題を整理している。【農林水産省】