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環境ニュース[国内]

敦賀原発1号機の自動停止、部品の摩耗が原因に

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.06.22 【情報源】原子力安全・保安院/2004.06.21 発表

 日本原子力発電(株)敦賀発電所1号機で平成16年6月8日に、タービンに流入する蒸気量を調整するタービン加減弁が急速に閉まり、原子炉が自動停止した件で、6月21日までに原因究明と対策に関する報告書がまとまり、原子力安全・保安院に提出された。
 現場調査で、タービン加減弁の開きぐあいを調整するための信号を発信する「速度リレー」という装置のピストンシリンダ内面に摩耗溝が認められたことから、報告書は、当日のタービンバイパス弁作動試験時に速度リレーピストンのピストンリングがこの摩耗溝部分に引っかかり、ピストンの下降がいったん停止した後、急速に降下。その結果タービン加減弁が急速に閉まったと推測している。
 また、再発防止対策としては、(1)摩耗溝が確認された速度リレーピストンシリンダの内筒を交換すること、(2)速度リレーピストンの動きを小さくし、摩耗を少なくする運転方法を検討し採用すること、(3)速度リレーの点検周期を見直すこと、(4)タービンバイパス弁作動試験で機器動作に異常があった場合に機器の動作状況を評価しながら試験を進めるよう、所内規程を整備すること−−が示された。
 保安院はこの報告にある原因と対策を妥当であると判断。今後は再発防止対策の実施状況を確認するとした。

(注1)原子炉からの余分な蒸気をタービンを通さずに直接復水器に逃がすための弁。【原子力安全・保安院】

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