一般財団法人環境イノベーション情報機構
海洋生物資源管理計画変更案への意見募集結果を公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.11.25 【情報源】水産庁/2004.11.24 発表
水産庁は平成16年11月24日、「海洋生物資源管理法」に基づいて策定されている「海洋生物資源の保存及び管理に関する基本計画(海洋生物資源管理計画)」変更案に対する意見募集結果をまとめ公表した。「海洋生物資源管理計画」日本の排他的経済水域で資源状態が悪い7魚種(第1種特定海洋生物資源)とこれに準じる6漁種(2種特定海洋生物資源)の保存・管理方針や総漁獲可能量(TAC)・漁獲努力可能量(TAE)設定に関する細則・方針を定めているもの。
魚種ごとの資源動向など事情を勘案して、毎年1回以上見直しを行うことになっている。
今回の変更案は(1)保存・管理の基本方針を再整理し基本理念を明確にする、(2)第1種特定海洋生物資源のTACに関する事項にTAC設定についての管理方針を追加する、(3)第2種特定海洋生物資源に「いかなご」と「やりいか」を追加指定する、(4)第2種特定海洋生物資源の「まがれい」採捕の種類に「刺し網漁業」を追加する、(5)17年のTAC・TAEを定める−−といった内容だった。
意見にはたとえば、「資源水準が低い段階にある魚種を一律に資源回復にもっていくという機械的な考え方は、資源管理上適切でないことを基本理念の中で明確にすべき」といった内容があり、この意見に対しては「意見を踏まえ基本理念に『水産資源の動向、他の水産資源との関係等の生物学的知見を踏まえ』という語句を入れる」との対応方針が示されている。【水産庁】