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環境ニュース[国内]

空港北トンネルで燃料電池車の運搬車通行を可能に 規制緩和案への意見募集開始

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2005.03.02 【情報源】国土交通省/2005.03.02 発表

 国土交通省は平成17年3月2日、燃料電池自動車の完成車を車両に積載し運搬する場合、海底トンネル通行制限を行う危険物積載車両として扱わないとする規制緩和案をまとめ、この案について、17年3月15日まで意見募集を行うことにした。意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。
 道路法では、道路管理者は海底トンネルやこれに類するトンネルを通行する危険物積載車両の通行制限を行えるとしており、このようなトンネルは全国で現在24箇所ある。一方、燃料電池自動車の燃料である圧縮水素は、高圧ガス保安法に規定される危険物にあたるため、荷物として一定量以上の水素を積載する車両はこの通行制限の対象になってしまう。
 このため国交省は有識者による検討会を設置。検討会は15年度にトンネル内火災実験を、16年度にはさまざまなトンネル内事故を想定したシミュレーションを実施し、燃料電池自動車を積載した車両が水底トンネルを通行する場合の安全性を検討した結果、「燃料電池自動車の運搬車自体の走行が少ない上に大型車のトンネル内火災事故率も極めて低い。防災施設設置状況も考えあわせれば規制緩和は可能」との方向性を示していた。
 今回の規制緩和案はこのような検討経緯をふまえたもの。当面は防災施設が整備されている国道357号の空港北トンネルについて、事故時の安全確保が可能であるとして16年度末に燃料電池自動車を積載した車両の通行規制緩和を行うとしている。
 なお空港北トンネル以外の23のトンネルでの通行制限緩和については、16年度中に検討会の検討結果を提示した上で各道路管理者に判断を求めていく方針。【国土交通省】

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