イギリス、地域自然保護条例の権限を地方自治体に譲渡

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2010.10.01 【情報源】イギリス／2010.09.17 発表

　9月17日、イギリスの環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、イングランドにおける地域自然保護条例に関する権限を、環境大臣からイングランドの地方自治体に譲渡することを公表した。これにより、イングランド内の地方自治体は、環境大臣の承認を必要とせず、条例を策定し、承認し、廃止でき、地域社会や地域のステークホルダーとの協議を通じて、決定できるようになる。
　1949年に制定された国立公園及び田園地域へのアクセス法第21条に基づき、地域自然保護区の設置は、地方自治体により実行され、さらに、保護区を保全するための条例が制定される。これまで、その条例の施行前に環境大臣の承認が必要であったが、今回の権利譲渡により、中央政府が地域自然保護区の条例施行の権限を持つよりも、地域社会とステークホルダーによる協議が優先される。
　地方自治体は、この権限を、2011年の初頭から利用可能となる見込みである。この権限譲渡は、イングランド内の地方自治体のみ適応される。【イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）】