オランダ、世界初となる「エネルギー・ニュートラル」の橋を完成

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.12.12 【情報源】オランダ／2012.11.30 発表

　オランダ社会基盤・環境省は、フレヴォラントとオーファーアイセルの両州をつなぐ、世界初のエネルギー・ニュートラルな橋となるラムソール橋が開通したと発表した。橋の可動部を操作するモーターによって橋の開閉時のエネルギーを回収し、そのエネルギーを電池に蓄える。また、両側に設置された320枚の太陽光パネルで必要な電力をまかない、余剰分は送電網に送られるという。
　この橋の開通により、橋に接続する国道N50号の通行は両方向ともに拡大し、また橋面を高くしたことで橋の跳開回数が大幅に減少するなど、水陸路ともに交通の流れがスムーズになると予想されている。立体交差の設計を改めるなど安全性も著しく向上したという。ラムソール橋プロジェクトはその特殊技術により、Hier Klimaatbureau（気候問題に取り組む市民団体）とNLengineers（事業団体）主催の「エネルギー・ニュートラル賞」を受賞した。同賞により、魅力ある持続可能な工学・道路建設・水力工学プロジェクトに対する人々の関心が集まっている。【オランダ社会基盤・環境省】