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環境ニュース[国内]

レンゴー、グループ会社と開発した放射線遮蔽シートを施工した施設が福島に完成

エネルギー 原子力】 【掲載日】2013.01.16 【情報源】企業/2013.01.10 発表

 レンゴーが、グループ会社で包装資材・合成樹脂製品を手掛ける日本マタイと共同開発した放射線遮蔽シートを使った、保育園の屋内運動施設が福島市に完成した。生活空間で使用する建築物で初めての施工として、同施設の新築工事で採用された。屋内運動施設は、東日本大震災の津波による福島第1原子力発電所事故以来、屋外で遊べない子供のために造った。
 新築したのは「ほくしん保育園」で、「ほくしん子育て支援センター屋内運動場『わくわくひろば にじ』」と名付けた。建物の四周の外壁内に、厚さ3cmの放射線遮蔽シートを組み込んだ。シートによって外部からの放射線を防ぎ、屋内の放射線量を軽減する。屋内運動場は同園の園児だけでなく、地域の子供たちにも広く開放する。
 開発した放射線遮蔽シートは、プラスチックとゴムの中間的な性質を持つ高分子素材を使用し、軽量で柔軟性に富むことが最大の特長。主になどの金属板を使った従来の固く重い放射線遮蔽製品とは異なり、人体への影響がないうえ、取り扱いも容易になっている。2012年5月に発売した後、さまざまな実地テストを行ってきた。
 用途に応じて枚数を重ねて放射線遮蔽率を高められ、データ例では放射線遮蔽シートの厚さ20mmで約50%、同1mmで約3%の遮蔽率となる。レンゴーと日本マタイは、屋内運動場の完成を契機に、効果を訴えて建物での利用を促す。建物用の遮蔽材のほか、除染で発生する汚染廃棄物の遮蔽シートなどの用途も見込んでいる。【横浜ゴム(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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