一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

女川1号機と浜岡4号機の炉心シュラウドひび割れデータに不備

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.01.24 【情報源】原子力安全・保安院/2005.01.24 発表

 平成14年度に採取した東北電力(株)女川原発1号機と中部電力(株)浜岡原発第4号機の炉心シュラウド(炉心の外側にある円筒形のステンレス製構造物)のひび割れに関するデータに不備がみつかった件で、東北電力・中部電力両社から原因究明と再発防止策についての報告が提出され、17年1月24日開催の第4回原子力安全委員会に報告された。
 女川1号機の場合、追加探傷を実施した箇所での超音波探傷位置の方位補正ミスや初期き裂深さの算出過程での計算ミスがみつかり、東北電力ではその原因を、それぞれ、現場で手書きで変更した指示書をコンピュータ入力する際のミス、計算の検証不足だったと分析。再発防止策としては探傷条件を変更した場合の周知徹底やデータ処理内容の照合を行うとした。
 一方、浜岡4号機の場合は健全性評価に使った超音波探傷検査記録に42測定点数のデータが欠落していたが、この原因はパソコン操作のミスによる誤削除とされ、再発防止策としては集計データ表と評価用データの照合結果を作成と確認が行われることになった。
 保安院ではこれらの対策を妥当とし、対策が確実に実施されるよう、原子力安全基盤機構が実施する定期安全管理審査を通して確認するとした。
 なおこれらのデータ不備を見直した結果でも、「評価時点および評価時点から5年後(注1)の炉心シュラウドの構造健全性が確保される」との結論に変更がないことが総合資源エネルギー調査会の「原子力発電設備の健全性評価に関する小委員会」でも確認されているという。

(注1)炉心シュラウドのひび割れは、ひびの5年後の進展を評価し健全性を確認した上で運転を継続することになっている。【原子力安全・保安院】 

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク