一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

1トンのCO2削減に要する費用と、排出量取引1トンの価格の関係 

登録日: 2008年12月12日 最終回答日:2008年12月28日 地球環境 地球温暖化

No.30621 2008-12-12 11:42:22 ZWl942e KanRyoKo

CO2の排出量取引に関しての基本的な質問です。よろしくお願い致します。
@ CO2削減は、どの様な技術で実施が可能なのでしょうか。 
A CO2を削減する技術に費やす経費は、1トン当たり、どのくらいでしょうか。
B 排出量取引の価格の相場は、1トンを削減する技術に費やす費用と相関があると考えられますか。
C 技術が進歩して削減の経費が下がれば、取引相場も下がると考えられますか。

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No.30624 【A-1】

Re:1トンのCO2削減に要する費用と、排出量取引1トンの価格の関係

2008-12-12 13:28:37 k11marimo (ZWlb828

CO2削減とCO2排出量削減を混同すると危険ですよ。
@CO2削減は木を育てるか地中に埋めるかが一般的です。排出量削減はいわゆる省エネ全般です。排出量取引については燃料を植物由来の燃料にすること、廃棄物利用、いわゆる新エネ利用の電力利用等があります。
A不明な点が多すぎて分かりません。電気?熱?
B政治的な意味合いもあるので相関があると言い切れるものではないと思います。
CBに同じく。

質問の目的が分からないのでもうちょっと目的を明確にしていただけると回答がたくさんもらえると思います。

回答に対するお礼・補足

アドバイスを頂き、また、CO2削減とCO2排出量削減が異なること、確かにそうですね。 ありがとうございます。 疑問をもう一度考え直してみました。
・本日、排出量取引参考気配が(1593円/トン)と公開されていましたが、この価格って、なんで、その様になっているのか、を知りたかったのです。
・政治的な意味合いもあると思いますが、とは言っても、技術的・実質的に、1トンを(排出量)削減するのに費やす費用が、平均で1593円程度ではないか、と考えましたが違っていますか。
・違うとは言えないとすれば、1トンものCO2を、1593円程度で減らせる様な技術なり施策なり知恵があるとすれば、どのようなものなのでしょうか。
という疑問の様です。よろしくお願いいたします。 

No.30625 【A-2】

Re:1トンのCO2削減に要する費用と、排出量取引1トンの価格の関係

2008-12-12 21:49:05 wmine (ZWl9357

>・政治的な意味合いもあると思いますが、とは言っても、技術的・実質的に、1トンを(排出量)削減するのに費やす費用が、平均で1593円程度ではないか、と考えましたが違っていますか。


簡単に言うと1593円というのは市場で取引される「排出権」の価格であり、実際に掛かったコストとは全く異なります。

例えば金が1g2,500円であるのは、採掘や鋳造、流通等に掛かる費用の合計額ではなく、市場での取引価格であるのと同様です。

国連により認定されたCDM事業での価格が元になっていますが、それもCDM事業の内容によりCO2削減コストは大きく異なります。しかし、市場に出す以上単一の「CO2排出権」ということになります。

これも金に例えれば、採掘地が異なり原価が違っても市場取引価格は、同一になるのといっしょです。

ちなみに市場価格は、原価とはまったく別の原理で動くこともあり、最近の取引価格の低下は、世界的なリセッションの影響を受けているようにも思えます。

回答に対するお礼・補足

ご回答を頂きまして、ありがとうございました。

No.30641 【A-3】

Re:1トンのCO2削減に要する費用と、排出量取引1トンの価格の関係

2008-12-15 19:18:09 イイダ (ZWlb31d

>@ CO2削減は、どの様な技術で実施が可能なのでしょうか。 

上でどなたかがおっしゃっている植林、CCS(地下貯留)が技術としてあげられますが、技術ではなく排出量取引に関しては、国際的には京都議定書のCERクレジット、国内に限定すると、先般募集を開始した、国内排出量取引制度・J-VETS・J-VERなどによるクレジットがあります。


>A CO2を削減する技術に費やす経費は、1トン当たり、どのくらいでしょうか。

排出量や業界によってもまちまちですが、多くのガイドブックには「排出権の購入より自助努力が高くつく」とあります。

>B 排出量取引の価格の相場は、1トンを削減する技術に費やす費用と相関があると考えられますか。

相場は市場原理で動きますから、常識的な価格下限の「排出量原価」と「1トンを削減する技術に費やす費用」の中間で「需給バランス」によって決まるモノでしょう。一定の関係はあると言えると思います。

>C 技術が進歩して削減の経費が下がれば、取引相場も下がると考えられますか。

その経費以上で排出権を購入する企業はありません。基本的には、その経費が下がれば、取引相場も下がるものととらえて良いでしょう。

回答に対するお礼・補足

ご回答を頂きまして、ありがとうございました。

No.30742 【A-4】

ひとつの事例としての紹介

2008-12-25 17:07:14 ronpapa (ZWlba5

1トンのCO2削減に要する費用と、排出量取引1トンの価格の関係についての実例のひとつにはならないでしょうか?
間違っていたらご指摘ください。(私も勉強中の身で、まだ実績経験を持ちませんので…)

12/11付けで、当EICネットの海外ニュース欄に
↓「2008年のCDM事業 4000件の大台を突破」が掲載されました。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=19694&oversea=1
抜粋> 今後、事業件数は、2012年までに8000件に到達する見込み。これにより、16億トン分の炭素クレジット(CER:認証排出削減量)が発行され、先進国から途上国に300億ドルの資金が提供されるという。

300億ドル÷16億トン=18.75ドル/トン(CO2) がコスト(削減費用/原価)。
為替レートを90〜100円/ドルとした場合、@1680〜1875円/トン(CO2)となります。

プライス(市場価格/購入価格)については下記の通り、@2500円/トン±1000円/トンで変動。

価格がピーク時の3500円なら1700円/トン程度のマージン(利益)となり、
現状の底値1500円なら△300円/トン程度のロス(損失)となる訳ですが
このような理解の仕方ではどうでしょうか。

コストとプライスの関係要素については、別のレスで
「トン当たり@2500円(昨年度実績)から数ヶ月前の@3500円台、さらには現状の@1500円台の範囲で、理論上はCO2ゼロ企業やノンカーボン製品にまで相殺できる仕組みって何んか変ですね。排出量価格は相場です。必ずしも正常な需給関係だけでは定まりません。市場価格ですから、政治の思惑よりも、逃げ場を失った投資ファンド資金流入の危険性もあるかもしれません。先物相場が開設されたら大変なことになりそうです。ですから排出量価格はコスト(原価/費用)ではありません。プライス(販売価格/市場価格)と認識すべきと思っています。」と私の理解程度を述べております。

No.30758 【A-5】

まとめますとこう言うことではないでしょうか

2008-12-28 11:55:05 todoroki (ZWl7727

@ CO2削減は、どの様な技術で実施が可能なのでしょうか。
  ⇒ 千差万別いろいろな技術があります。
A CO2を削減する技術に費やす経費は、1トン当たり、どのくらいでしょうか。
  ⇒ @より、技術,やり方によって、それぞれ違います。
B 排出量取引の価格の相場は、1トンを削減する技術に費やす費用と相関があると考えられますか。
  ⇒ ないとは言えませんが、相関は弱いと思います。
C 技術が進歩して削減の経費が下がれば、取引相場も下がると考えられますか。
  ⇒ あると思います。ただし定量化できませんが。

結局のところ、「1トンのCO2削減に要する費用と排出量取引1トンの価格の関係」は、
「あなたおよびあなたの会社(事業所,サイト,事業部)の財布のお金の出し入れ」に
なるのでしょう。

回答に対するお礼・補足

ronpapaさま、todorokiさま、ご回答、ありがとうございます。
世界のCO2総排出量は約23390000000トン/年、1トンの取引費用が約3000円とすると、総排出量の費用は約70兆円/年です。 総排出量の半減は35兆円です。 世界のGDPが4700兆円/年と言われています。GDPの1%未満のお金で排出量半減ができればそんなに問題ではないと思う。 しかし、実際のところ、大量のCO2(排出量)削減が可能(資源枯渇問題なども考慮した持続可能な社会)な方法って狭い門(技術・知恵・協調・優先順位・利害関係・仕組みなどの相互関係において)と思い、だからこそ、直近の指示ではなく、ビジョン明示・先導・説明と資金(税)配分の必要性が言われていますが、私もそう思います。

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