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環境Q&A

BOD処理へのオゾン利用 

登録日: 2009年07月23日 最終回答日:2009年07月27日 水・土壌環境 水質汚濁

No.32862 2009-07-23 09:03:03 ZWlc923 yutaka

工場廃水において、時々BODが急上昇します。
原因は明確ではありませんが、洗浄用の有機溶剤によるものではないかと思われます。
通常時のBODは、平均で20,000ppm程度 上昇時には45,000ppmくらいまであがります。
CODは、BODの1/2〜2/3
廃水処理槽は、原水貯留槽10日分→曝気槽40日分→沈殿槽
通常時は、BOD20ppm以下で放流していますが、上昇時の対応ができていません。
水槽の絶対量が不足していることは確かですが、敷地の事情で増設は困難です。
効率を上げるために、オゾンを使おうと考えていますが、知見のある方がいらっしゃいましたら、どの程度入れればよいのか?また、実験による確認方法を教えていただけますでしょうか?
また、オゾン以外で効率を上げる方法はありますでしょうか?
ご指導いただければ幸いです。

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No.32892 【A-4】

Re:BOD処理へのオゾン利用

2009-07-27 13:35:55 イニシャル泥 (ZWl8133

高負荷流入時のBOD-容積負荷が1.1kg/(m3・d)ですので、20mg/L程度までの処理レベルであれば、MLSSをつり上げて汚泥負荷を抑え、相応の酸素供給を行うなどの対策を講じることで、低圧の空気曝気であっても決して不能な数字ではないと思います。ただし、通常0.5kgで処理している状況で、急激な負荷上昇に備えて通常時から高MLSSを保持するのは、固液分離の面でなかなか難しいかも知れません。有機溶剤が負荷上昇の要因であるとすれば、加圧浮上など前処理施設の付加を検討する方が合理的だと思います。

回答に対するお礼・補足

御礼が遅くなり、申し訳ありません。
ご丁寧なご指導、ありがとうございます。この内容を参考にさせていただき、進めていきたいと存じます。

No.32884 【A-3】

Re:BOD処理へのオゾン利用

2009-07-24 20:00:13 papa (ZWlbd18

嫌気処理はいまどきの装置としてはUASBなどでしょうが、発生するバイオガスの有効利用まで考慮する必要があります。
水処理用程度のグレードで純酸素を必要とするならPSAが簡便でよいと思いますが、純酸素を扱うにはそれなりの安全対策も必要になります。
いずれにしてもかなりの設計技術者の確保されている上場クラスの水処理メーカーの関与が必要となります。

まずは漏洩箇所などの探索と、高濃度部分の焼却処理あたりからご検討いただくのが良いと思います。

回答に対するお礼・補足

御礼が遅くなって、申し訳ありません。
嫌気までは検討していなかったのですが、ご指摘のとおり高濃度部分の流入原因を調査し、これが不可避であれば、考えなければならないでしょうね?
オゾンは専門ですので、酸素の扱いは慣れております。大型になるとイニシャル・ランニングを考えても液体酸素の方が圧倒的に安いのです。

懇切なご指導、ありがとうございました。

No.32868 【A-2】

Re:BOD処理へのオゾン利用

2009-07-23 20:59:59 papa (ZWlbd18

高濃度廃水の除害施設の考え方の手順を少し提示したいと思います。
@事業所において汚濁物質とは製品又は原材料のロスから発生します。
濃度から考えると%オーダーでIPA、MeOHなど水溶性の有機溶剤などが廃液系に漏洩している可能性があります。生産技術のセクションと協力してまず発生源を把握することが真っ先に行うべきことです。
A高濃度廃水の発生が不可避の場合は部分的にできるだけ高濃度で回収を行い外注で焼却処理を選択するほうがコスト的にははるかに有利となります。
B工程上で不可避の発生ならば、前段は嫌気処理を選択することがふつうです。
Cそれが不可能なら純酸素を使うことも有効です
D純酸素が使えるなら、オゾン発生機はかなり効率がよくなりますのでココまで来れば限定的なオゾン処理を考慮することも可能と思います。

高濃度廃水に何が何でもオゾン処理というのでは前回答にもあるようにコスト的にまったく検討の対象にすらなりません。

回答に対するお礼・補足

当方はオゾン発生器事態は専門ですが
水処理の知識が殆どないため、聞いたままを質問させていただきましたが、
このように順を追ってご回答いただけると、よく理解できます。

有機溶剤の流入を最低限に抑えた上で、嫌気→好気の順で処理すればよいのですね。

水処理においてオゾンは、最終的な脱色や殺菌に使うのが通例ですので
オゾンの力に頼ろうというのは、やはり考え直さないといけないことがわかりました。
あくまでもオーソドックスな形で、オゾンは補助的に考えます。
また、オゾンを使う場合は、溶解効率を考えると高濃度が要求されるため、
ご指摘のとおり純酸素(液体酸素)を原料とする方向で検討します。
ありがとうございました。

No.32865 【A-1】

Re:BOD処理へのオゾン利用

2009-07-23 20:00:17 みっちゃん (ZWl8a13

>通常時のBODは、平均で20,000ppm程度 上昇時には45,000ppmくらいまであがります。
>CODは、BODの1/2〜2/3
>廃水処理槽は、原水貯留槽10日分→曝気槽40日分→沈殿槽
>通常時は、BOD20ppm以下で放流していますが、上昇時の対応ができていません。
>
 この部分の記載の仕方から、まともな知識は全くないことは理解出来ましたが、今後の誤解を避けるために若干コメントしておきます。


>効率を上げるために、オゾンを使おうと考えていますが、知見のある方がいらっしゃいましたら、どの程度入れればよいのか?また、実験による確認方法を教えていただけますでしょうか?
>
 どの程度もなにも、正しく接触させれば、酸素で酸化出来る物質はほぼ完全酸化出来ます。量は被酸化物の分子式(単純に構成元素含有重量でもなんとかなりますが)を明示しなければ回答不能なことも解りませんか。(BODとかCODは完全酸化ではありません、不用意に長鎖や環構造を切ればどうなるかも理解出来ていませんね)

 問題が二つあります。
 一つは、殆どのオゾン処理は特許で雁字搦めです。まず怖くて公開の場ではアドバイスなど出来ません。
 二つ目は、被酸化物量に比例した量のオゾンが必要です。その量のオゾンを用意するには、某現場で試算したことがありますが、中規模の発電所が必要な電力量です。もちろん量に拠ります。

 この質問が、特許を持っていらっしゃる企業さんの、釣り質問でないことを・・・

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。

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