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環境Q&A

汚泥の電気伝導度について 

登録日: 2011年07月12日 最終回答日:2011年07月15日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.37298 2011-07-12 10:56:54 ZWle052 おかちゃん

汚泥の電気伝導度は、汚泥の脱水性の指標となると聞いたことがありますが、どの程度の値以下だと難脱水性である、というような指標はあるのでしょうか?

現在、下水汚泥の脱水機の型式変更を検討しているのですが、客先から、「電気伝導度は、下水道事業団の機械設備標準仕様書に載っていないが、なぜ測るのか」と言われました。

対象とする下水処理場は工場排水の流入が1割以上あり、汚泥は匂いがきつく、色も真っ黒で、現在稼動しているのベルトプレス脱水機のろ布の目詰まりが大変ひどい状況です。
電気伝導度の測定によって、脱水機選定のための情報が得られるのであれば、ぜひ測定したいと思うのですが、理由付けに苦慮しています。

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No.37310 【A-2】

Re:汚泥の電気伝導度について

2011-07-15 22:49:54 津久葉山禄 (ZWldb10

「おかちゃん」さんへ。

下記のサイトに、
http://mizusyoli.com/entry17.html
「導電率とも言う。電気の流れやすさの単位。本来の純粋な水は電気を通さない。電気を通すのは、微量な導電性の物質が含まれているからである。……ここに着目して、電気を通しやすい=汚い。電気を通しにくい=きれい、という仮定である。」
「脱水前の汚泥の導電性の物質の多さで、脱水のしやすさを調べるのにも使われる。」
とあります。

また、下記のパテントに、
http://www.patentjp.com/09/L/L100043/DA10145.html
「本発明は、電気伝導率が10,000μS/cm以上である塩類濃度の高い汚泥の脱水を、比較的少量の凝集剤の添加により行い、しかも十分な脱水性が得られ、ケーキの含水率を低下することができる汚泥の脱水方法を提供することを目的としてなされたものである。」、「【0005】本発明方法は、塩類濃度が高いために、従来の高分子凝集剤によっては凝集性、脱水性が悪く、脱水処理が困難とされていた、電気伝導率が10,000μS/cm以上の汚泥を処理対象とする。電気伝導率が10,000μS/cm以上の汚泥としては、具体的には、例えば、屎尿の海水希釈汚泥や下水消化汚泥などが挙げられる。本発明方法の対象は、特に限定されるものではないが、電気伝導率の高い高塩類濃度の汚泥に特に好適に適用することができる。本発明方法においては、塩類濃度の高い汚泥に、一般式[1]若しくは[3]で表されるアミジン単位又は一般式[2]若しくは[4]で表されるアミン単位を有するカチオン性高分子凝集剤を添加する。」

とあります。これが、「おかちゃん」さんの質問への回答になるかと思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。大変参考になります。

No.37303 【A-1】

Re:汚泥の電気伝導度について

2011-07-13 08:38:28 海鷲 (ZWl6216

一般的に、固相の電気伝導度は小さく、液相の電気伝導度が大きいため、液相の割合が減少すれば、全体的な電気伝導度は増大すると思われます。
汚泥の電気伝導度は存じ上げませんが、土壌の電気伝導度が参考になるのではないでしょうか。
物理探査では、地盤の透水性と電気的性質(電気伝導度、比抵抗)の関係を調べています。また、地盤工学の分野でも、地盤の間隙の減少に伴う比抵抗値の増大(電気伝導度の減少)を調べた研究も存在します。これらを参考にしたら如何でしょうか。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。土壌の電気伝導度は、他の方も話題にされていたので興味を持っておりました。調べてみようと思います。

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