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藻類 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

藻類

ソウルイ   【英】Algae  

解説

主として水中で生活する酸素発生型の光合成を行う生物であって、高等植物(海草、水草等の維管束植物)以外の生物の総称。藍藻、紅藻、灰色藻、クリプト藻、渦鞭毛藻、黄金色藻、珪藻、褐藻、黄緑藻、ハプト藻、ラフィド藻、クロララクニオン藻、ミドリムシ藻、プラシノ藻、緑藻、車軸藻などの分類群(門あるいは綱)が含まれる。

陸上で生活する種子植物、シダ植物、コケ植物などに比べ、藻類の体の基本構造は比較的単純であるが、形態的、生理的、生態的には著しく変化に富む。水界生態系の中では、藻類は一次生産者として直接・間接的にほかの従属栄養生物の生活を支える重要な役割を担っている。一方で、一部の藻類は、湖や海で生活排水の流入などによる富栄養化が起こると、しばしば異常発生し、景観の悪化や異臭の発生、魚類等の死滅などの問題を引き起こすことがある。

富栄養化によって異常増殖するのは、アオコでは植物プランクトン(藍藻類)のミクロキスティス、オシラトリア、アナベナなど、赤潮では植物プランクトンのウログレナ(黄色鞭毛藻類)やペリディニウム(渦鞭毛藻類)など。これらの中には有毒物質を生産するものがあり、例えばミクロキスティスは肝臓に害を及ぼすミクロキスチンという毒をつくり、アオコの発生した水を飲んだ家畜などに被害がでている。

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