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海洋生物多様性保全戦略 環境用語

作成日 | 2011.07.01  更新日 | 2014.02.25

海洋生物多様性保全戦略

カイヨウセイブツタヨウセイホゼンセンリャク   【英】The Marine Biodiversity Strategy  

解説

日本の海洋における生物多様性の保全と持続可能な利用に関する基本的な施策等を示したもの。「生物多様性国家戦略2010」に基づいて平成23(2011)年3月に策定された。

多様な海洋生態系とそこから得られる魚介類などの食料をはじめとする生態系サービスは、いのちと暮らしを支えるものである。しかし、近年では人間活動による生物多様性の劣化と生態系サービスの低下が生じている。この戦略では、「海洋基本計画」(2008年閣議決定)なども踏まえて、総合的な管理や特性に応じた対策、「里海」など地域の知恵や技術を生かした取り組み、さらには外来生物や気候変動への対策、水産業者など多様な主体の参加などにより、海洋生物多様性の保全と持続可能な利用を図ることとしている。

特に、これまで各種法制度により対処されてきた「海洋保護区」の充実とネットワーク化は、「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で採択された「愛知目標(愛知ターゲット)」に掲げられた海洋における10%の保護地域化の達成にも寄与するものと期待される。(2014.01.21改訂)

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