一般財団法人環境イノベーション情報機構
イオン、農産物生産子会社が三重県いなべ市に直営の農場を開設、東海地方で初
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.02.09 【情報源】企業/2015.02.04 発表
イオンの100%子会社で直営農場運営・農産物生産のイオンアグリ創造は、三重県いなべ市に直営の農場「三重いなべ農場」を7月1日に開設する。東海地方で初めての直営農場で、全国で19カ所目だ。キャベツやハクサイなどを栽培し、直営農場初のイチゴも計画している。オープンに先駆けて同市と「農業参入に関する協定」を2月4日に結んだ。三重いなべ農場が立地する三重県北部は冬でも晴天の日が多いうえ土壌が肥えていることから、さまざまな作物の栽培に適しているという。農場は約8.36haの農地面積があり、9月上旬にキャベツとハクサイの露地栽培を始め、12月上旬から収穫する。2016年にはコマツナの施設栽培を手掛ける。イチゴも栽培し、同市と連携してブランド化を図る。
生産した農産物は、三重県を中心にした東海地方のイオングループ店舗でイオンの独自ブランド「トップバリュ」の青果やカット野菜として販売する。総合スーパー「イオン」50店舗、食品スーパー「マックスバリュ」約100店舗で取り扱う。三重いなべ農場は、商品集荷・加工・店舗別出荷を行うイオンの物流センターに近く、効率的に配送できる。
イオンアグリ創造の直営農場で生産する野菜は、収穫後に直接イオンの物流センターに入って各店舗に配送するため、一般的な市場流通と比べて1〜2日早く店頭に並び、新鮮な野菜が提供できる。イオンアグリ創造は同市との協定締結を契機に、三重いなべ農場で地域の20人程度をパート社員として雇用するなど、同市と農業活性化に向けて取り組む。【イオン(株)】