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環境ニュース[海外]

中国政府はグリーン調達に意欲的

ごみ・リサイクル グリーン購入】 【掲載日】2007.05.17 【情報源】中国/2005.07.01 発表

 6月28日から29日、国内外の専門家・学者200名が参加し、国家環境保護総局の主催による“政府グリーン調達国際フォーラム”が北京で開催された。“海外の政府グリーン調達法関連法と経験”、“政府グリーン調達の範囲・リスト”、“中国の政府グリーン調達に対する意見”、“企業の政府グリーン調達対応”等のテーマで話し合われた。
 政府調達支出は通常国家財政支出の30%以上、GDPの10%前後を占める。中国では2003年の《政府調達法》実施以降、同年の政府調達額は1659億元に達し、GDPの6.7%を占めた。
 政府調達制度は国家支出管理の重要な手段。“政府グリーン調達”は政府の調達における、国家グリーン認証基準に適合する製品やサービスの選択を意味する。政府調達グリーン基準は製品の環境保護技術基準や、製品の設計・開発・生産・包装・輸送・使用・リサイクル・廃棄の全過程における環境保護要求への適合が求められる。
 2003年1月1日実施の《政府調達法》第九条で“政府調達は環境保護を含む国家の経済および社会発展政策目標実現に役立つこと”と明確に示している。これは政府がグリーン調達を推進する法的根拠となる。1993年から始まったグリーン調達制度確立に向けた潤ビットして環境マーク制度があるが、すでに56基準ができ、1000社以上、1.8万件以上の製品で取得され、これは700億元市場に相当する。このほか「省エネ製品政府調達実施意見」も出されている。
 専門家は政府グリーン調達実施のために以下の3点が必要と認識する。一、米国、カナダ、日本、韓国、欧州の先進国は法律により政府グリーン調達を推進し成功しており、中国も同様に関連法律・法規を整備する。二、グリーン調達基準を制定し、グリーン調達リストを公布する。グリーン調達基準の制定は政府グリーン調達実施の基礎となる。現行の環境マーク製品認証等の制度に基づき、政府調達に関わる分野・業界・製品別の基準・リストを制定する。三、グリーン調達に関する情報を公開し、監視体制を強化する。環境情報は政府グリーン調達制定・製品リスト公布の根拠となる。製品に関する環境情報公開規則を制定し、同時に政府グリーン調達の実施状況を公開する。【中国環境報】

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