一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 昆明のテン池対策:第11次五ヵ年計画で汚染処理に90億元
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2007.07.05 【情報源】中国/2007.01.30 発表
雲南省昆明市は、通常の条件の下で、2010年のテン池に流入する汚染物COD・総窒素・総リンの量を2005年比でそれぞれ10%以上削減し、テン池に流入する総量を3万4228トン、8829トン、766トン以下に抑えることを目指す。そのうち工業由来と生活由来のものが処理後にテン池に流入するCOD、総窒素、総リンをそれぞれ1.8万トン、6075トン、332トン以下に抑える。この処理目標を実現するために、同市は以下の5大事業を実施する。[1]テン池周辺の汚染除去事業。これは北岸の水環境総合対策、呈貢新城汚水処理場・付随管網建設、呈貢ゴミ処理場建設、盤龍江水環境対策などの重点事業からなり、根本からテン池に流入する汚染負荷を削減する。また呈貢新区の雨水・汚水分流型配水管網システムを建設する。[2]テン池周辺の生態系事業。主にテン池草海で生態修復を実施する。[3]流域河川道環境総合対策。流域内の他の河川に汚水処理場、緑化帯、湿地などを設けて汚染負荷を削減する。[4]流域水資源の導水事業。[5]総合管理事業。恒久的管理メカニズム構築、汚染総合評価システム、産業構造調整、市民参加など制度的にテン池環境汚染対策を進める。
テン池対策第11次五ヵ年計画の総事業費は96.51億元で、そのうち第10次五ヵ年計画からの継続建設プロジェクト資金は6.511億元で、新規建設プロジェクトは90億元である。主に、主要都市部の排水システム建設、都市汚水管網収集率、流域内都市汚水処理率、都市汚水再生利用率などの指標を審査する。【中国環境報】