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環境ニュース[海外]

専門家ら、中国の地下水利用に警鐘

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2010.08.05 【情報源】中国/2010.07.26 発表

 北京で行われた国際地下水フォーラム2010の会議において、参加した専門家らは、中国における地下水の枯渇及び汚染の現状について警鐘をならした。世界人口の約20%を抱える中国は、国土全体の農業灌漑用水の40%以上、北部・北西部では飲料水の約70%を地下水に依存。この数十年における地下水利用量は年ごとに25億立方メートル増加、華北平原の地下水レベルは毎年1メートルずつ低下している。この傾向は今後も続き、2030年の年間消費量は7500億立方メートルに上ると見込まれている。また急速な経済発展の進む南部・南西部では、90%以上の地下水重金属等に汚染されているという。
 専門家らは、地下水利用における知識と規制の欠如を指摘し、全国的な地下水モニタリング・ネットワークの整備が、効果的な水管理につながり、環境アセスへの基準値把握や枯渇の原因特定にも役立つとした。さらに、現在、国内の淡水利用の70%を占める農業での改善が有効であることから、二毛作農業を改め、持続可能な農業へ移行するよう促した。【中国科学院(CAS)】

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