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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、薪ストーブ等の汚染物質(粒子状物質)排出基準改正案を公表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2014.01.21 【情報源】アメリカ/2014.01.03 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、大気質向上及び国民の健康増進を目指し、薪を用いたストーブや暖房器の汚染物質排出基準の改正案を公表した。改正案は薪ストーブや暖炉用ヒーター、薪温水器などを対象に、2015年以降、5年間で段階的に導入され、最終的には現状に比べ80%クリーンな次世代機器の製造を促す。現在、住居用の薪ストーブ等は、有害な空気汚染物質、揮発性有機化合物一酸化炭素、煤煙(粒子状汚染物質)などを排出しており、心臓発作や脳卒中など深刻な健康被害が懸念されている。地域によっては薪による微粒子汚染が特に深刻であり、EPAは、本改正案が州・自治体の大気浄化プログラムとともに機能するとしている。
 EPAの試算によれば、今回の改正基準が完全に導入されれば、この基準遵守に必要となる費用1ドル当たり118〜267ドルに匹敵する健康効果がある。消費者には、燃焼効率の向上による経済的なメリットもあり、これらを合わせると本改正基準の効果は全体で年間18億〜24億ドルに達するという。改正案はこの後、90日のパブリックコメント及び公聴会を経て、2015年に発令される。【アメリカ環境保護庁】

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