一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、原材料の消費量が2010年以降で最も低い水準を記録
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2025.06.20 【情報源】ドイツ/2025.06.05 発表
ドイツ連邦環境・気候保護・自然保護・原子力安全省 (BMUKN)は、2022年、ドイツ経済を支えた原材料は約25億トンに達し、前年度より約1億6000万トン少なく、2010年以降、最も低い水準となったことを公表した。また、「一人当たりの消費量」として測定される原材料フットプリント(輸出分は含まず)にもこの傾向が反映されており、14.4トンまで減少したとしている。
これはドイツ連邦統計庁が実施した調査の暫定結果であり、国内の原材料採取量、輸出入、国内消費および投資活動のデータに基づく複雑なモデル計算により算出されている。
これによると、原材料では化石燃料の約80%は海外からの輸入、もしくは輸入製品の製造過程で使用、鉱石はほぼ100%が輸入、石材・土砂・工業用鉱物については83%が国内で採取され、その大部分は国内の建設業に使用された。
生物由来の原材料に関しては、国内採取と輸入、国内使用と輸出の間でほぼ均衡が取れていた。
また、「原材料フットプリント」は国内用途の消費量のみを対象として計算されており、家庭や公共の消費、設備やインフラへの投資、建設活動などが含まれている。
一時期は一人あたり16.3トンであったのが、2022年は14.4トンとなり、現在の計算モデルが適用された2010年以来、最も低い水準となった。
【ドイツ連邦環境・気候保護・自然保護・原子力安全省】