一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

ドイツ、熱波による死亡に関する調査結果を公表

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2025.06.20 【情報源】ドイツ/2025.06.03 発表

ドイツ連邦環境庁(UBA)は、熱波による死亡に関する調査結果を公表した。
これは連邦環境庁とロベルト・コッホ研究所(RKI)が、4年以上にわたり、国内における熱波が原因とされる死亡者数の算出に取り組んだ結果であり、2023年と2024年の夏季にはそれぞれ約3,000人が熱波によって死亡したことが明らかになった。
特に影響を受けたのは認知症や心血管疾患、呼吸器疾患といった持病を抱える75歳以上の高齢者であった。

調査では、夜間に気温が下がらなければ死亡率の上昇を引き起こす熱ストレスとなる可能性を示している。
高温の日が連続し、夜間の冷却がない場合、死亡率はさらに上昇するとしている。
また、都市部では農村部に比べて熱ストレスがより深刻であり、「ヒートアイランド現象」により、都市部では熱波による死亡率が農村部より高くなることを指摘している。

連邦環境庁のメスナー長官は、「気候変動の影響により将来的には夏季の過剰死亡問題がさらに深刻化することが予想される。
環境保護と健康保護が一体となって、人々を支援することがますます重要になる。」と述べた。

【ドイツ連邦環境庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース