一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、日常における交通行動に関する調査結果を発表
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2025.12.05 【情報源】ドイツ/2025.11.21 発表
ドイツ連邦交通省(BMV)は、日常の交通行動調査「2023年ドイツのモビリティ調査(MiD)」の結果を発表した。これは、1000 以上の地方自治体の世帯を対象に日常の交通行動を尋ねた全国調査に基づくもので、2023 年 5 月から2024 年 6 月にかけて、21万8000 世帯以上、約 42万1000 人を対象に実施された調査である。
2008 年と2017 年にも実施されており、調査結果は国や地方自治体の交通政策に活用される。
調査の結果、自動車は依然として最も重要な移動手段であり、全行程の 53%、総走行距離の 73%が自動車(運転者または同乗者)によるものとなっている。
また、電気自動車は、利用パターン、年間走行距離、1 回あたりの走行距離において、内燃エンジン車との差がほぼなくなっていることが分かった。
電動アシスト自転車も急速に普及しており、保有台数は 2017 年の 1000 人当たり約 50 台から140 台超へとほぼ 3 倍に増加し、1 日平均走行距離は 14kmとなり、通常の自転車の約 1.5 倍となっている。
また、公共交通機関の利用はドイツランドチケットの導入により回復しており、さらに徒歩による移動の割合は 22%から 26%へ上昇し、徒歩は自転車に匹敵する重要な移動手段であることが分かった。
この調査に関するさまざまな報告書や結果は、調査ホームページ( www.mobilitaet-in-deutschland.de)において閲覧可能であり、またドイツ連邦道路・交通研究所のデータポータルサイト「MobilityData-Campus」では、より高度な分析を行いたい利用者向けに幅広いデータを提供している。
【ドイツ連邦交通省】