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環境ニュース[国内]

都立産業技術研究所で未登録の核燃料物質を発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.05.06 【情報源】文部科学省/2005.04.22 発表

 平成17年4月22日午前10時30分頃、東京都立産業技術研究所(東京都世田谷区)の放射線利用施設内で未登録の核燃料物質がみつかったとの通報が、同研究所から文部科学省に寄せられた。
 核燃料物質は、17年2月に文部科学省が全国の放射線障害防止法対象事業所に、放射線管理区域内外に長年放置されている放射性同位元素などがないかを点検し、報告するよう通知したことに対応し、同研究所が所内を調査した際にみつかったもの。
 内容は(1)金属ウランの固体9個、計19.2キログラム、(2)試薬ビン9本に入った酢酸ウラニル計176グラム(ウラン量107.94グラム)、(3)試薬ビン1本に入った硝酸ウラニル12グラム(ウラン量7.25グラム)、(4)試薬ビン1本に入った酢酸ウラニル亜鉛25グラム(ウラン量8.53グラム)、(5)試薬ビン1本に入った八酸化ウラン100グラム(ウラン量84.78グラム)。
 通報を受けた文部科学省がただちに職員を現地に派遣し調べた結果では、試薬ビンのこれまでの使用実態は不明で、保管に許可が必要との認識がないまま管理区域内の保管室にあるスチールキャビネットに保管されていたという。
 なお発見後も引き続き保管室にあるスチールキャビネットに保管されているが、スチールキャビネット表面の放射線量は1時間あたり4.4マイクロシーベルト、保管室外壁の放射線量は1時間あたり最大0.1マイクロシーベルトと安全上の問題のないレベル。
 文部科学省では保管室内での核燃料物質の保管状況を確認するとともに、東京都立産業技術研究所に、核燃料物質が未登録のまま放置された経緯を調査し、今後の対応とあわせて報告するよう要請した。【文部科学省】

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