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環境ニュース[国内]

東京都健康安全研究センターで未登録の核燃料物質を発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.05.10 【情報源】文部科学省/2005.05.06 発表

 平成17年5月6日午後3時頃、東京都健康安全研究センター(東京都新宿区)の放射線管理区域内で未登録の核燃料物質がみつかったとの通報が、同研究センターから文部科学省に寄せられた。
 核燃料物質は、17年2月に文部科学省が全国の放射線障害防止法対象事業所に、放射線管理区域内外に長年放置されている放射性同位元素などがないかを点検し、報告するよう通知したことに対応し、同研究センターが所内を調査した際にみつかったもの。
 内容は(1)ガラスビン34本に入った酢酸ウラニルの粉体計860グラム、(2)ガラスビン7本に入った硝酸ウラニルの粉体計239グラム、(3)ガラスビン1本に入った硫化ウラニウムの粉体計20グラム、(4)ガラスビン1本に入った酢酸ウラン亜鉛ナトリウムの粉体計1,143グラム。
 通報を受けた文部科学省が職員2名を現地に派遣し調べた結果では、ガラスビンのこれまでの使用実態は不明で、保管に許可が必要との認識がないまま管理区域内の貯蔵室内にある耐火性金庫に保管されていたという。
 なお発見後も引き続き貯蔵室内にある耐火性金庫に保管されているが、耐火性金庫表面の放射線量は1時間あたり0.9マイクロシーベルト、貯蔵室外壁の放射線量は1時間あたり最大0.07マイクロシーベルトと安全上の問題のないレベル。
 文部科学省では貯蔵室内での核燃料物質の保管状況を確認するとともに、東京都健康安全研究センター側に、核燃料物質が未登録のまま放置された経緯を調査し、今後の対応とあわせて報告するよう要請した。【文部科学省】

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