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環境ニュース[国内]

静岡県立大学薬学部放射線管理区域外で核燃料物質を発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.05.11 【情報源】文部科学省/2005.05.09 発表

 平成17年5月9日午後2時25分頃、文部科学省に静岡県立大学から、同大放射線管理区域外にある薬学部(静岡市駿河区)電子顕微鏡室と薬品分析学教室で核燃料物質がみつかったとの通報が寄せられた。
 この核燃料物質は、17年2月に文部科学省が全国の放射線障害防止法対象事業所に、放射線管理区域内外に長年放置されている放射性同位元素などがないかを点検し報告するよう通知したことに対応し、同大が学内を調査した際にみつかったもの。
 電子顕微鏡室で発見されたのは(1)ガラスビン5本に入った酢酸ウラニル(ウラン重量約74グラム)と(2)ガラスビン2本に入った硝酸ウラニル(ウラン重量約12グラム)、また薬品分析学教室で発見されたのは(3)ガラスビン12本に入った酢酸ウラニル(ウラン重量約3,100グラム)。発見時に同大放射線取扱主任者が検査した結果では、電子顕微鏡室、薬品分析学教室とも放射線汚染は求められなかった。
 通報を受けた文部科学省が職員1名を現地に派遣し調べた結果では、同大はこれまで、電子顕微鏡室や薬品分析学教室で核燃料物質を保管しているとの認識を持ったことがなく、また薬品分析学教室で発見された核燃料物質の使用実績は不明だという。
 なお発見後は、同大放射線取扱主任者の指導の下、放射線管理区域内の施錠された部屋にある鉄製金庫内にこれらの物質を保管したが、鉄製金庫表面と部屋外壁の放射線量はともに1時間あたり0.08マイクロシーベルトで安全上問題のないレベル。
 文部科学省では核燃料物質の保管状況を確認するとともに、静岡県立大学側に、核燃料物質が放置された経緯を調査し、今後の対応とあわせて報告するよう要請した。【文部科学省】

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