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環境ニュース[国内]

第47次南極地域観測実施計画決定 100万年前の大気を含む氷床獲得めざす

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2005.06.20 【情報源】文部科学省/2005.06.16 発表

 2005年6月16日に開催された第126回南極地域観測統合推進本部総会で、第47次南極地域観測隊の観測実施計画が決定された。
 計画では、第47次南極地域観測隊は越冬隊37名、夏隊23名の計60名の編成。01〜05年度を対象とする「南極地域観測第6期5か年計画」に基づき、「南極域からみた地球規模環境変化の総合研究」、「南極域から探る地球史」をテーマとした研究観測を引き続き重点的に実施予定。
 具体的な観測プロジェクトとしては、地球の古環境を復元するためのドームふじ基地における氷床深層掘削、東京海洋大学海鷹丸を使った海洋観測「季節海氷域における生物生産過程と温暖化関連ガス生成過程の時系列観測」、リッツオ・ホルム湾での海底堆積物の掘削事業「後期新生代の氷床変動と環境変動」などに取り組むが、このうちドームふじ基地での氷床深層掘削は、過去100万年前の大気が閉じこめられた深さまで、氷床を掘り進めることをめざす。氷床に含まれている古代の大気は過去の長期気候変動を解明するために役立っている。
 第47次隊は05年11月下旬に成田空港を出発し、オーストラリアのフリーマントルで南極観測船「しらせ」に乗船した後、昭和基地へ向かう。越冬隊は現在越冬観測中の第46次越冬隊と06年2月に業務を交代し、07年3月下旬に帰国予定。夏隊は第46次越冬隊とともに06年3月下旬に帰国する予定。【文部科学省】

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