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環境ニュース[国内]

17年1〜3月に実施された実用発電用原子炉の使用前検査、燃料体検査、定期検査結果を原安委に報告

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.06.24 【情報源】原子力安全・保安院/2005.06.23 発表

 平成17年6月23日開催の原子力安全委員会で、平成16年度第4四半期(17年1〜3月)に実施された実用発電用原子炉の使用前検査、燃料体検査、定期検査の結果が報告された。
 17年1〜3月には、17基の原発に対する計35件の使用前検査、11件の燃料体検査が実施され、いずれも合格証が交付された。
 定期検査は11基の原発で実施され、このうち敦賀2号機と川内2号機では、はじめて導入した高性能装置での渦流探傷検査の結果、敦賀2号機で475本、川内2号機で426本の蒸気発生器伝熱管について、肉厚の20%以上の減肉が生じていることを示す信号が認められたため、これらの伝熱管を施栓し使用しないことにした。
 また大飯3号機では、原子炉容器のふたと制御棒駆動装置の接続部分(管台)の付け根や、同じく原子炉容器のふたと温度計測用配管の接続部分(管台)に、1次冷却水に含まれるほう酸の結晶の痕跡がみつかったため、耐食性に優れた690系ニッケル基合金を用いた補修溶接を実施したほか、島根2号機では、前回の定期点検で確認した炉心シュラウド(炉心の外側にある円筒形のステンレス製構造物)中間胴内側に存在するひび割れを研削加工で除去し、溶接部2継手にひび割れが確認された原子炉冷却材再循環配管を取替えた。
 原子力安全・保安院ではこれら定期検査に関する作業は、すべて法令に基づく線量限度内で実施されたとしている。【原子力安全・保安院】

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