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環境ニュース[海外]

西ナイル熱に備え カマルグ湿原における蚊の駆除対策を準備

自然環境 自然公園】 【掲載日】2005.10.14 【情報源】フランス/2005.09.27 発表

 フランスのオラン エコロジー持続可能な開発大臣は、カマルグにおける効果的な蚊対策のため、カマルグ地方自然公園を支援する方針を明らかにした。
 カマルグ地方自然公園では、この地方の非常に脆弱な自然環境に対する化学的対処法のリスクを考慮しつつ、蚊の駆除対策のフィージビリティーを調査するため、1999年から試験的な対策が実施されてきた。
 同公園の科学委員会の答申に従い、大臣は、幼虫段階での生物学的な対策を評価する。成虫段階の対策は、より困難である。フランスでは、さまざまな物質が承認されているが、脆弱な自然環境中では、バイオ殺虫剤で、対象外の動物への影響が少ないとされるBTI菌(バチルス・チューリンゲンシス・イスラエレンシス菌)を優先する必要がある。
 駆除対策の資金と組織は地方公共団体、特に「蚊駆除県間協定」の下、県の担当となる。また、エコロジー持続可能な開発省は、生物学的な影響の評価を実施するため、地方自然公園を支援する。
 西ナイル熱に対する監視体制を待つことなく、もし、疑われるケースが確認された場合には、大臣は対策の実施を決定し、県知事は直ちに手続きを行う。
 中期的には、蚊の幼虫対策とともに、水管理の調整を行い、幼虫の発生しやすい時期には、一部の水路や湿地の水を排水する。【フランス エコロジー持続可能な開発省】

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