欧州委員会も再生可能エネルギー拡大を支援

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2005.11.15 【情報源】／2005.10.28 発表

　欧州委員会のバローゾ委員長は、10月28日、ドイツのトリッティン環境大臣とヴィチョレック・ツォイル開発大臣に書簡を送り、その中で、「ドイツの再生可能エネルギーの促進は、EUにおけるエネルギー供給の多様性の可能性を高める」と記した。
　この書簡は、2004年6月に開催された再生可能エネルギー世界会議以降の成果に関する、ドイツ連邦政府の報告書に対するコメントである。さらに、バローゾ委員長は、「再生可能エネルギーは、地域で生産・供給が可能で、環境への影響もポジティブであり、雇用創出にも貢献し、経済競争力も改善するものである。再生可能エネルギーの拡大には、全ての分野における政治的財政的な支援が必要である。ドイツ政府による再生可能エネルギー分野における持続的で具体的な対策は、再生可能エネルギーの拡大に貢献している」と、続けた。
　欧州委員会では、現在、再生可能エネルギー拡大のためにEU加盟国で実施されている様々な手段を研究している。これは、ベスト・プラクティスを明らかにし、EUにおける再生可能エネルギーの拡大を促進することを目的にしている。2005年末には、第1次報告書が提出されるという。
　なお、再生可能エネルギー世界会議「renewables2004」のフォローアップとして、11月7日・8日、中国・北京において、「北京国際再生可能エネルギー会議」（BIREC）が開催される。会議の重点は、特に途上国における再生可能エネルギー拡大のための国際協力を強化することである。【ドイツ連邦環境】