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環境ニュース[海外]

欧州委員会 バイオマス行動計画を採択

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2005.12.22 【情報源】EU/2005.12.07 発表

 欧州委員会は、12月7日、バイオマスエネルギーの利用の拡大を目指す、バイオマス行動計画を採択した。この計画には、20以上の行動が盛り込まれているが、その多くは、2006年半ばから実施される。
 運輸用のバイオ燃料については、燃料供給事業者が、市場で販売する従来型の燃料のうち、一定の割合をバイオ燃料とする「バイオ燃料義務」の推進などが盛り込まれている。また、2006年中に、欧州委員会は、バイオ燃料指令の改正の可能性に関する報告書を提出する。この報告書では、加盟国におけるバイオ燃料指令の実施状況を調査する。EUにおけるバイオ燃料のシェアは、現在、0.8%に留まっており、2010年までに5.75%を目指すという目標は、達成が極めて困難な状況にある。
 また、行動計画には、運輸、暖房、発電などにおけるバイオマスの利用を促進するために、どのように燃料基準を改定することができるか検討すること、研究への投資(特に、木材、廃棄物からの液体燃料の生産)、農業者や林地所有者に対するエネルギー作物に関するキャンペーンなども盛り込まれている。
 欧州委員会は、計画に盛り込まれた対策を実施することで、バイオマスの使用量を、2010年までに、石油換算で1億5000万トンに増加させることができると推計している(2003年の使用量は、石油換算で6900万トン)。これにより、温室効果ガス排出量を年間2億900万トン(CO2換算)削減することができるという。【欧州委員会】

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