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環境ニュース[国内]

組換え微生物を利用して製造された添加物「L−グルタミン」の食品健康影響評価案で意見募集開始

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2006.04.07 【情報源】内閣府/2006.04.06 発表

 内閣府食品安全委員会は、組換え微生物を利用して製造された添加物「L−グルタミン(注1)」の食品健康影響評価案をまとめ、この案について平成18年5月8日17時(必着)まで意見募集を行うことにした。
 グルタミンはカラダに最も豊富に含まれるアミノ酸の1つで、腸のエネルギー源として利用され、正常な機能を維持するのに必須な成分とされている。食品産業では、さとうきびの糖蜜などをエネルギー源として微生物発酵によって生産が行われている。
 今回評価が行われた「L−グルタミン」は、Corynebacterium glutamicum(コリネバクテリウム グルタミカム) ATCC14067株由来の突然変異菌株を宿主として、L−グルタミン生合成関与遺伝子のプロモーター(伝令RNAに転写の開始を指令する)部位に変異を導入して、L−グルタミン生成効率を高めた株から得られたもの。
 内閣府食品安全委員会は、今回の評価を「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物の安全性評価基準」の附則「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物のうち、アミノ酸等の最終産物が高度に精製された非タンパク質性添加物の安全性評価の考え方」に基いて実施。
 食品添加物公定書規格を満たしていること、タンパク質が検出限界であること、従来品のL−グルタミンに存在しない不純物が検出されず、従来品のL−グルタミンに存在する不純物も従来品とほぼ同量であることから、「安全性が確認された」との判断を示している。
 意見は郵送、FAX、意見提出ホームページで受付けている。あて先は内閣府食品安全委員会事務局評価課内 「遺伝子組換え食品の食品健康影響評価」意見募集担当(住所:〒100−8989東京都千代田区永田町2−13−10プルデンシャルタワー6階、FAX番号:03−3591−2236)。

(注1)アミノ酸にはL型、D型という光学異性体と呼ばれる、左右対称の構造のものが存在するため、アミノ酸の名称に「L−」「D−」などの名称をつけて区別している。生物に存在するのは基本的にL型のみ。【内閣府 食品安全委員会】

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