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環境ニュース[国内]

「ヒトに対する安全性判断できない」 組換えトウモロコシ「Bt10」の食品健康影響評価結果

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2006.04.21 【情報源】内閣府/2006.04.20 発表

 害虫抵抗性と除草剤グリホサートに耐性がある組換えトウモロコシ「Bt10」に対する、食品としての安全性評価を実施していた食品安全委員会は平成18年4月20日までに、「現時点ではヒトに対する安全性は判断はできない」とする評価結果をまとめ、この案について18年5月19日17時(必着)まで意見募集を行うことにした。
 「Bt10」は、すでに日本で安全性が確認されている「Bt11」と同時期に開発された組換えトウモロコシだが、商品化されなかったことから、安全性評価が行われていなかった。しかし、米国で01年から04年にかけ、最大のべ1万5,000ヘクタールの畑で誤って「Bt10」が栽培されたおそれがあることが発覚。その後05年5月〜8月にかけ、名古屋港、苫小牧港など10港に荷揚げされた米国産飼料用トウモロコシの中に「Bt10」混入が確認され、検査強化や米国産トウモロコシを「飼料安全法」の安全規格違反のおそれがある飼料に指定する告示を行うなどの対応措置がとられていた。
 同委員会では評価にあたって、「遺伝子組換え食品(種子植物)の安全性評価基準」に準じて、宿主の安全性、ベクター、挿入DNAの内容、組換え方法、組換え体などを検討。
 その結果、「組換え体については、導入されたDNA配列が複数箇所あり、それらの断片化、再配置が起きていることに伴う安全性が未解明であるため、現時点ではヒトに対する安全性は判断はできない」と結論。「Bt10については、飼料以外にも食品用原料に混入する可能性をも考慮し、今後ともリスク管理機関で適切な管理措置に努めるべき」との判断を示している。
 意見は郵送、FAX、意見提出特設サイトで受付けている。宛先は内閣府食品安全委員会事務局評価課内「遺伝子組換え食品の食品健康影響評価」意見募集担当(住所:〒100−8989東京都千代田区永田町2−13−10プルデンシャルタワー6階、FAX番号:03−3591−2236)。【内閣府 食品安全委員会】

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