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環境ニュース[国内]

東京国際空港再拡張事業の環境アセス書に環境大臣意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2006.05.01 【情報源】環境省/2006.04.28 発表

 環境省は、東京国際空港(羽田空港)再拡張事業に関する環境影響評価書について、国土交通大臣から意見を求められたことに応え、平成18年4月28日付けで環境大臣意見を提出した。
 東京国際空港再拡張事業は、東京国際空港の発着能力を大幅に増強するために、長さ2,500メートルの滑走路の多摩川河口域への新設や、国際線ターミナル整備を21年までに行うもの。事業により発着容量が現在より1.4倍増加することが見込まれている。
 今回の環境大臣意見は、環境影響評価書で示されている滑走路新設による多摩川河口域や東京湾への影響予測が不確実性を持っていることから、(1)事業の進捗に応じて水質、底質、地形、水生生物鳥類の調査を行ない、必要に応じ適切な措置を講じること、(2)特に水域調査では河口干潟を含めた多摩川河口域について、東京湾全体も視野に入れた調査地点を設定しつつ、十分な調査を行うこと、(3)新設する桟橋下の暗環境による影響について調査を行い、必要に応じ適切な措置を講じること、(4)東京湾の環境改善に寄与するよう、事業実施区域外も含めた環境保全措置を検討するとともに、その実施にあたっては関係機関と連携すること−−を要請。
 また、(5)低騒音型機の導入促進、飛行経路の遵守徹底、改善などによる航空機騒音の低減、(6)環境影響評価の前提となった飛行経路、便数の変更があった場合の必要・措置の見直し、(7)建設発生土を活用し、埋立用山砂の使用量を低減すること、(8)空港運用に伴う温室効果ガスの排出削減計画の早期に策定−−といった内容も盛り込んでいる。
 なお、事業者である国土交通省関東地方整備局、東京航空局に対しては、国土交通大臣からこの環境大臣意見を勘案した意見が述べられることとなる。【環境省】

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