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環境ニュース[国内]

インド洋まぐろ類委員会、第3回特別会合・第10回年次会合を開催

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.05.29 【情報源】水産庁/2006.05.29 発表

 インドのゴアで、2006年5月17日から19日にかけてインド洋まぐろ類委員会(IOTC)第3回特別会合が開催され、またこれに続き、5月22日から26日にかけて、同委員会第10回年次会合が開催された。
 このうち、第3回特別会合では、現在国連食糧農業機関(FAO)の下で設立されているIOTCを、FAOから分離する条約改正案が作成され、07年開催の次回の第11回年次会合でこの案が審議することが決まった。
 一方、第10回年次会合では(1)資源管理措置、(2)漁獲物の洋上転載(注1)管理、(3)漁船位置追跡システム(VMS)、(4)海鳥混獲対策−−などが議題となり、このうち資源管理措置については、加盟国や協力的非加盟国が07年から09年まで実操業隻数を06年レベルに制限することなどが採択された。
 また、漁獲物の洋上転載管理については、派遣オブザーバーが乗船しているIOTC登録済みの運搬船に転載する場合のみ、公海上の洋上転載を認めるという大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)と同じ措置が採択されたほか、VMSについては、公海で操業する全ての15メートル以上のIOTC登録船に07年7月1日から搭載を義務付けること、海鳥混獲については、現在みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)で実施されているトリポール(注2)の使用を南緯30度以南で義務付けることが決まった。

(注1)台湾船の違法漁獲手法の1つとして、IUU漁船の漁獲物を運搬船に転載する際に、正規漁船の漁獲物として漁獲海域・船名を虚偽記載する方法が行われている。
(注2)はえ縄漁業で船尾に設置した竿に鳥おどしテープなどを付けて海鳥が近づくのを防止する装置。【水産庁】

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