フランス　モンサンミッシェルの海洋景観を再生する工事を開始

【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2006.06.29 【情報源】フランス／2006.06.20 発表

　フランスのドビルパン首相は、6月16日、世界遺産として名高いモンサンミッシェルを訪れ、同地区の海洋特性を回復する工事の開始を発表した。
　事業の目的は、この特別な地区のために、もともとの海と景観を取り戻すことにある。今後、湾内を埋めつつある土砂対策としての水路等の整備、景観の向上、山の周辺の清掃、近隣村落の整備と都市計画の質の向上、また、観光客の受け入れ体制の改善、駐車場やシャトルバス、歩道橋の整備などを進める。政府としては困難な財政状況にもかかわらず、特に大規模な財政措置を講じるという。
　ドビルパン首相は、この計画は持続可能な発展政策のモデルとなるものだと強調。「国を近代化すること、それは、ただ単に成長、ダイナミズム、競争力のみを正当化することではない。それは、市民社会の生活の質を向上させることであり、生活の質、健全な環境、美しさやオーセンティシティー（本物であること）を保っている景観をしっかり守っていくことでもある」と述べた。【フランス　エコロジー・持続可能な開発省】