一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

日本周辺水域主要魚種18年度資源評価案への意見募集結果公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.11.08 【情報源】水産庁/2006.11.07 発表

 2006年8月30日から9月6日まで実施された、日本周辺水域の主要魚種の資源評価案への意見募集結果を水産庁がまとめ、06年11月7日付けで公表した。
 資源評価は資源量予測、漁獲動向、海洋環境との関係などのデータを踏まえ、ABC(水産資源を最適な水準に維持・回復させるための生物学的許容漁獲量)の算定を含む資源の管理方針、管理を行った場合の効果予測などをまとめたもの。
 魚種・系群ごとに毎年作成されており、次年度のTAC(注1)設定の基礎資料としても活用されることになっている。
 今回資源評価結果が報告された魚種はTAC設定対象となっている、マアジ(太平洋系群・対馬暖流系群)、マイワシ(太平洋系群・対馬暖流系群)、マサバ(太平洋系群・対馬暖流系群)、ゴマサバ(太平洋系群・東シナ海系群)、スケトウダラ(日本海北部系群・根室海峡・オホーツク海南部・太平洋系群)、スルメイカ(冬季発生系群・秋季発生系群)、ズワイガニ(オホーツク海系群・太平洋北部系群・日本海系群・北海道西部系群)、サンマ(太平洋北西部系群)。
 公表内容によると、寄せられた意見は11件。意見にはたとえば、「マイワシ太平洋系群の05年級群の加入量は過小推定ではないか」、「マサバ対馬暖流系群については、現在韓国が主漁獲国であるのに、日本のみが努力量削減を先行させるという発想はアンバランス」といった内容があり、これらに対しては、「資源評価計算は漁獲尾数のみで行っている訳ではなく、産卵量や稚幼魚分布密度で調整し、過小評価を避けている」、「外国も含めて、全体として20%程度の努力量削減が望ましいと提言している」との説明が示されている。
 なお、これらの意見を踏まえ、18年9月14、15日に開催された全国資源評価会議に、日本周辺水域主要魚種の18年度版資源評価結果が正式に報告されている。

(注1)漁獲可能量の略称。魚種ごとに漁獲できる総量で、「海洋生物資源管理法」にもとづき毎年決定する。またTAC設定対象魚種は、(1)漁獲量が多く、国民生活の上で重要、(2)資源状態が悪く、緊急に管理が必要、(3)日本周辺で外国人により漁獲されている、のいずれかに該当する魚種の中から資源状況が明らかなものを選定し
ている。【水産庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク