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環境ニュース[国内]

高オレイン酸組換えダイズなど4種 拡散防止策をとらない使用承認への意見募集開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.01.30 【情報源】環境省/2007.01.30 発表

 環境省と農林水産省は、遺伝子組換え生物を環境中への拡散防止策をとらないで使用する(カルタヘナ法の第1種使用に該当する)事例の承認申請が4件提出されたことから、これらの事例の承認について、平成19年3月1日まで意見を募集することにした。
 カルタヘナ法では、第1種使用を行う場合に、主務大臣が学識経験者の意見を参考としながら、生物多様性への影響の度合いを判断し使用承認の可否を決定す」ることになっている。
 今回意見募集を行う事例は、日本モンサント(株)が申請した、(1)除草剤グリホサートへの耐性を持つテンサイ(改変cp4 epsps, Beta vulgaris L. subsp. vulgaris var. altissima )(H7-1, OECD UI: KM-000H71-4)、デュポン(株)が申請した(2)高オレイン酸ダイズ(GmFad2-1, Glycine max (L.) Merr.)(260-05, OECD UI: DD-026005-3)(注1)、シンジェンタシード(株)が申請した(3)チョウ目への害虫抵抗性と、除草剤グルホシネートへの耐性を持つトウモロコシ(改変cry1Ab, pat, Zea mays subsp. mays (L.) Iltis)(Bt11, OECD UI:SYN-BT011-1)、(4)バイエルクロップサイエンス(株)が申請した除草剤グルホシネートへの耐性と稔性を回復したセイヨウナタネ(改変bar, barstar, Brassica napus L.)(RF3, OECD UI: ACS-BN003-6)(注2)。
 学識経験者からの意見聴取の結果では、いずれも生物多様性への影響がないとされており、環境省と農林水産省では今回の意見募集結果で問題がみつからなければ、基本的に使用を承認する方針。
 意見は郵送、FAX、電子メール(または専用の意見募集フォーム)により受付けている。宛先は環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室(住所:〒100−8975東京都千代田区霞が関1−2−2、FAX番号:03−3504−2175、電子メールアドレス:bch@env.go.jp)。

(注1)多価不飽和脂肪酸含有量を減らし、代わりに一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸含有量を増やした組換えダイズ。このダイズから得られた油は熱安定性が高く、血中コレステロール値を下げるといわれている。
(注2)おしべや花粉が形成されないなどの理由で自家受粉できない品種を、自家受粉できるようにした組換え種。稔性回復性ナタネの場合は、おしべをなくす遺伝子の働きが組換えによって打ち消されている。【環境省】

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