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環境ニュース[海外]

イギリス 2005年温室効果ガス排出量を公表 2010年までに京都議定書目標の2倍以上の削減が可能

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.02.14 【情報源】イギリス/2007.01.31 発表

 イギリスの2005年の温室効果ガス排出量統計(最終版)が1月31日に発表され、2010年までに、京都議定書目標の2倍近くの温室効果ガスを削減できそうな状況にあることが明らかになった。
 2005年の温室効果ガス排出量は1990年レベルを15.3%下回り、EUの排出量取引スキームを考慮にいれれば、18.8%下回ることとなる。これは、京都議定書の削減目標値12.5%のはるかに上を行く。さらに、2010年には、1990年レベルを23.6%下回る見通しで(排出量取引を考慮)、京都議定書の目標値のほぼ2倍の削減幅となる。
 ただし、温室効果ガスの排出量は減少傾向にあるものの、CO2については、2010年までに1990年レベルから20%削減するという目標は難しく、16.2%が現実的なラインと考えられている。
 ミリバンド環境大臣は、CO2削減に向けて一層の努力が不可欠だ と指摘し、女王がスピーチで触れた「気候変動法」が必要であるのもこのためだ と述べた。気候変動法では、2050年までにCO2排出量を60%削減するという目標を法的に位置づけ、長期的な枠組みと対策を示すこととしている。
 なお、2004年から2005年にかけてCO2排出量が減少した最大の要因は、家庭部門の排出量が減少したことにある(4.6%減)。ミリバンド環境大臣は、家庭部門からのCO2排出量が減少傾向にあると判断するには数年かかるが、まずは明るい兆候だと歓迎した。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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