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環境ニュース[国内]

IWCの機能回復に関する議長総括を作成 IWC正常化会合

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.02.16 【情報源】水産庁/2007.02.16 発表

 2007年2月13日から15日まで、東京・港区の三田共用会議所でIWC(国際捕鯨委員会)正常化会合が開催され、IWC加盟35か国と捕鯨問題に関わるNGO20団体等が参加した。 
 この会議は、水産庁が全IWC加盟国・IWC事務局を招待する形で開催したもので、鯨類資源管理機関としてのIWCの機能を回復させるための方策をIWC枠外で議論し、提唱することを目的としていた。
 (1)捕鯨支持国と反捕鯨国間の相互信頼の構築と合意形成手続き、(2)各国の情報提供の平等性・科学的知見の普及、(3)捕鯨に関する文化的多様性、(4)国際捕鯨取締条約などの解釈−−の4テーマにわけてIWCの機能回復策を協議。その成果として(1)意見の対立が生じている問題について投票でなく合意による解決策を模索すること、(2)各加盟国の立場や見解をIWC事務局ウェッブサイトからアクセスできるようにするとともに、鯨類資源評価を含む科学委員会の研究成果をIWC事務局が記者発表すること、(3)捕鯨に関する文化の多様性を尊重する決議を提出し、その一環として日本の沿岸小型捕鯨者によるミンククジラ捕鯨が認められるべきこと、(4)条約や委員会での決定事項の解釈が加盟国間で合意されない場合には外部に法的な意見を求めること−−などを盛りこんだ議長総括がまとめられた。
 この議長総括の内容は今後、議長の報告書としてとりまとめられた上で、07年5月開催のIWC年次総会にも報告されることになる。【水産庁】

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