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環境ニュース[国内]

沖縄県が「沖縄県八重山海域沿岸性魚類資源回復計画」作成

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.03.13 【情報源】環境省/2007.03.12 発表

 沖縄県は八重山海域の沿岸性魚類について「資源回復計画」を作成し、2007年3月12日付けで公表した。
 「資源回復計画」は悪化傾向にある日本周辺水域の水産資源の回復を漁業関係者や行政が一体となって取組むために策定されるもので、複数県にまたがり分布する資源については国が、分布が一都道府県内にとどまる場合は都道府県が計画を作成することになっている。
 今回の計画の対象になった八重山海域沿岸性魚類は、スジアラ(方言名:アカジン)、シロクラベラ(同:マクブ)、ナミハタ(同:タコクェーミーバイ)、ナンヨウブダイ(同:ゲンナー)、カンムリブダイ(同:クジラブッタイ)、ヒブダイ(同:アーガイ)、イソフエフキ(同:クチナジ)の7種。
 これらの魚類の漁獲量は、1991年の約630トンを最高に減少を続け、05年には半分以下の304トンまで減少しているため、早急な資源回復措置が必要になってきている。
 今回の「資源回復計画」は、07年度から11年度までの5年間を対象期間とし、スジアラとシロクラベラについては、それぞれ05年漁獲量比で18%と10%の漁獲量増、減少傾向が顕著なイソフエフキについては資源減少を食い止めた上で安定した回復基調に乗せること、その他の魚種については、現行規制による漁獲動向の監視と適切な管理策の検討−−を目標に設定。
 資源回復措置としては、(1)35センチ未満のスジアラ、30センチ未満のシロクラベラの漁獲禁止、その他対象魚種の自主規制(20センチ未満魚の漁獲禁止)の継続などの体長制限、(2)対象7魚種の産卵親魚保護を目的とした保護区設定、産卵期内一定期間の保護区内全面禁漁の検討、(3)サメ駆除などの漁場環境の保全措置、(4)体長制限に反する個体の水揚げ禁止、(5)水産総合研究センター八重山栽培漁業センターが行うシロクラベラの種苗放流に対する効果の調査−−などを行うとしている。【水産庁】

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