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環境ニュース[国内]

志賀1号機と同種の臨界事故を防止する試験管理手順策定済み 水圧駆動の制御棒駆動系を持つ沸騰水型軽水炉10発電所

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.03.20 【情報源】原子力安全・保安院/2007.03.19 発表

 平成11年6月の定期検査期間中に、志賀原発1号機の原子炉で臨界事故(注1)が発生していた件に関連し、原子力安全・保安院は19年3月19日、志賀1号機と同様の水圧駆動の制御棒駆動系を持つ国内の沸騰水型軽水炉(BWR)のすべて(6社10発電所)について、現在、同種の事故が発生しないような試験管理手順が定められていることを確認したと発表した。
 志賀原発1号機は、平成11年4月29日から7月23日まで行われていた第5回定期検査のための停止期間中に、制御棒3本が想定外に引き抜け、原子炉が臨界状態になる事故が発生した。またこの事故では、原子炉自動停止信号が発信されたにもかかわらず、約15分間制御棒が全挿入されず、緊急停止が行われなかったという事態も起こっていた。
 しかも、北陸電力はこの件について必要な記録を残すことなく、国や自治体にも報告していなかった。【原子力安全・保安院】

(注1)核分裂性物質が予期しない原因によって制御不可の状態で臨界(中性子の生成と消失の均衡が保たれている状態)を超えてしまう事故。中性子の生成が更に増え、臨界超過の状態に対する抑止機構が、引き続き働かない場合には、放射線・熱の急激な放出により機器・人体に損傷などをもたらす危険性がある。

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