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環境ニュース[海外]

中国計画環境アセスメント事業に大きな進展 10省市で地方法規制定

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2007.05.23 【情報源】中国/2005.11.16 発表

 国家環境保護総局環境影響評価司の担当者が明らかにしたところによると、現在中国ではすでに10の省市で計画環境アセスメントに関する地方法規が定められ、3つの省市で実験事業が始まり、計画環境アセスは大きく進展しているという。
 計画環境アセスに関する規定が定められた10省市とは、上海、天津、河北、山東、陝西、内蒙古、大連、深セン、広州、ケイ台である。上海市政府は2004年5月15日に「上海市<中国環境影響評価法>実施弁法」を制定し、市政府と関連行政部門により批准した計画は、計画案提出の際に環境影響評価文書も提出し、市環保局による専門家審査を実施することを規定している。これは中国初の計画環境アセスに関する地方法規となっている。河北省政府は「計画環境アセスの更なる実施に関する通達」を出し、ケイ台市マスタープラン実施後の予想される環境影響を専門家に分析してもらい、マイナス影響の予防と軽減の対策措置案を示した。これは中国初の都市計画に対する環境影響評価である。
 また内蒙古自治区、大連、武漢が計画環境アセス実験地区となった。内蒙古は計画環境アセスを通じ、水資源条件、産業構造、環境汚染受容能力に基づき、生産力の適正配置、資源適正配置、産業構造調整、再生可能エネルギー開発といった全体戦略を進めることを目指す。大連市は東北地方の古い工業基地の窓口都市として、新たな発展計画では直面する環境資源の保護と経済発展の対立に対して、環境保護総局は積極的に大連の第11次五ヶ年計画環境アセスを推進している。武漢市は中部の拠点都市として自主的に計画環境アセスを実施し、環保総局も計画環境アセス実験都市の第一号に指定した。上記以外にも、広州、南通、北海などでも計画環境アセスが検討されており、環保総局は必要な政策支援、技術支援を行っている。
 現在、中国の重点産業と重点流域の計画環境アセスは順調に進んでおり、2004年に環保総局は「全国林紙一体化建設第10次五ヶ年計画・2010年計画」環境アセスを終え、これは中国初の国家級計画の環境アセスとなった。その後、タリム河流域、瀾滄江中下流、四川大渡河、雅ロウ江上流、ゲン水流域などの流域開発利用計画の環境アセスが実施された。現在までに四川省では21の河川の水力発電開発計画に環境アセスが実施された。このほか、石油化学など重点産業、電車、港湾の計画環境アセスも進められている。【中国国家環境保護総局】

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